真偽の分からない災害・感染症・事件情報を転送しない。加工画像やAI画像で現場を捏造しない
災害や感染症、事件に関する情報を、嘘だと知りながら流すと、自分で作った場合と同じ条項で処罰されることがあります。通常の行政処分は5~10日の拘留で、1000元以下の罰金を併科できるとされています。社会秩序を著しく乱せば3年以下、重大な結果を招けば3~7年の刑事罰の対象です。加工やAI生成で偽の現場画像を作る行為も、捏造に含まれます。
各章で、必要な負担と効果、適用条件を確かめましょう。
この章で考えるのは、身柄を拘束されるリスクと金銭的な負担です。「このくらいなら」と思った行為でも、拘留や罰金、場合によっては刑事罰につながります。条文の数字と、公的機関が公表した事例をもとに整理しました。ここで扱うのは中国の制度で、金額は人民元です。引用する治安管理処罰法は2025年改正、2026年1月1日施行の版で、旧法とは条番号が異なります。刑法は北京市公安交通管理局が転載する刑法修正案(十一)反映後の統合版を中心に、関係する修正案を各項目に記載しています。うっかり行いやすく、結果も重いものから順に並べています。中国の「行政拘留」は刑事罰とは別の身柄拘束、「拘役」は短期の自由刑、「管制」は収容せず行動を制限する刑です。
災害や感染症、事件に関する情報を、嘘だと知りながら流すと、自分で作った場合と同じ条項で処罰されることがあります。通常の行政処分は5~10日の拘留で、1000元以下の罰金を併科できるとされています。社会秩序を著しく乱せば3年以下、重大な結果を招けば3~7年の刑事罰の対象です。加工やAI生成で偽の現場画像を作る行為も、捏造に含まれます。
中国では、英雄・烈士や国の象徴への侮辱が法的責任につながります。該当する行為には5~10日の拘留、または1000~3000元の罰金、より重い場合には10~15日の拘留が定められています。犯罪の要件を満たすと3年以下の刑事罰です。499人の村民が入るWeChatグループに袁隆平を中傷する投稿を2件送った人は、収容はされないものの行動を制限される「管制」6か月を言い渡されました。
ここで引用する中国の条文は、扇動、拡散、他者への情報提供などを対象にしています。単に海外サイトを見る行為と、そうした犯罪の要件を満たす行為は同じではありません。国家政権の転覆や国家分裂を扇動する犯罪は原則5年以下、主導者などは5年以上。テロリズム・過激主義を宣伝する資料については、内容を知りながら不法に所持し、情状が重大なら、拡散しなくても3年以下などの刑事罰の対象になります。
引用条文は、個人の閲覧とわいせつ情報の拡散を区別しています。グループへ一度送れば、参加者への拡散として扱われます。該当するネット上の拡散行為には10~15日の拘留と、追加で5000元以下の罰金、犯罪として重大な場合には2年以下の刑事罰があります。営利目的の販売・拡散は3年以下を基本に、最も重い区分では無期刑まであります。主に配布に使う30人以上のグループでは、作成者、管理者、主要な投稿者が刑事責任を問われる規定もあります。
数百元の報酬で、行政処分や刑事罰を受けるおそれがあります。身分証と銀行カード1枚を指定場所へ持参し、送金・出金に協力して500元余りを得た人は、不起訴になっても10日の拘留と1000元の罰金を受けました。別の人は自分や他人の銀行カード・SIMをグループに渡して入出金に使わせ、2年3か月の刑と2万2000元の罰金を受けています。
融資のために経歴などを偽装し、分け前を得る行為は詐欺事件になり得ます。126人の集団は無職の人を「優良顧客」に見せ、80余りの銀行拠点から3000万元超を詐取しました。名義を出した人への報酬は融資額の3割。判決が出た80人のうち76人が1年4か月~6年6か月の刑を受けています。自分名義で契約すれば、自分の債務にもなります。
拾得物を自分のものにして返還を拒み、金額が法定の「比較的大きい額」に達すると2年以下、「巨大な額」なら2~5年の刑事罰になる場合があります。拾ったカードでATMから出金する行為は別で、他人のカードの不正使用として、基本区分でも5年以下と2万~20万元の罰金。こちらは持ち主が自ら裁判を起こすのを待たず、公的な捜査の対象になります。
自分の実際の身元で、条件に従って1アカウント分のクーポンを使う行為と、架空ユーザーや取引を作って給付をだまし取る行為は別です。詐欺の金額基準は地域によりますが、最低3000元から3年以下、最低3万元から3~10年の区分があり得ます。1件0.1元の仮想番号でクーポンを取得して9万元超を得た配達員の事件では、同じ事件の12人全員に有罪判決が出ました。
誰にも当たらなくても、危険があれば5日以下の拘留または1000元以下の罰金、重大な場合は10~15日の拘留などの対象です。人に当たれば、より重い犯罪になることがあります。21階から酔って空き瓶・グラスを投げ、13歳の生徒を重傷にした人は10年の刑。32階から人がいる場所へレンガ8個を投げて1人を死亡させた事件では、2024年に死刑が承認されています。
ネットで売る鋼球銃やエアガンでも、中国の鑑定基準で銃口比運動エネルギーが1.8ジュール/平方センチメートル以上なら、銃器と判断されることがあります。不法所持の基本区分は3年以下、重大なら3~7年。「玩具銃」を売った夫婦の事件では43丁中18丁が銃器と鑑定され、銃器と知っていた証拠が不十分だったために不起訴となりました。
実名登録をせず飛ばすと200元以下、重大な場合は2000~2万元の罰金。規制空域での無許可飛行には500元以下、重大なら機体没収と1000~1万元の罰金があります。空域管理違反のより重い場合には5~10日の拘留もあります。有料で高度制限を解除し、約3000メートルまで飛ばして雲を撮影・投稿した人は、5日の拘留を受けました。
覗き見、盗撮、他人の私生活の拡散などには5日以下の拘留または1000元以下の罰金、より重い場合には5~10日の拘留があります。専用の盗撮機器を不法に使い、重大な結果を招くと2年以下の刑事罰。三つのホテルで客室に機器を仕掛け、遠隔盗撮した2人は、それぞれ1年3か月と1年の刑となりました。自宅の防犯カメラと、他人の居室を密かに撮影する行為は区別して考える必要があります。
親しい人同士の少額の遊びと、取り分を取ったり金を集めたりする賭博は同じではありません。比較的大きい賭け金で参加する行為には5日以下の拘留または1000元以下の罰金。利益目的で人を集めて賭けさせたり賭博を職業にしたりする犯罪は3年以下、賭場開設の基本区分は5年以下です。「比較的大きい賭け金」の金額には全国共通の数字がありません。
国家重点保護野生動物を食べる、または食用に買う行為には、没収と価値の2~20倍の罰金があります。保護対象の希少・絶滅危惧動物を不法に購入・運搬・販売する犯罪は5年以下、重大なら5~10年。繁殖技術が確立し規模もある人工繁殖個体をペットとして扱う場合には、一般に犯罪としない条件付きの扱いがあります。人工繁殖のインコ40羽余りを売った人が不起訴になった事例もありますが、野生捕獲や出所不明の個体にそのまま当てはまりません。
本当に貸した金でも、相手を捕まえたり閉じ込めたりして取り立てることはできません。刑法は債権回収目的の拘束も不法拘禁として扱うと明記しています。行政処分には10~15日の拘留と1000~2000元の罰金があり、不法拘禁罪の基本区分は3年以下、重傷を負わせれば3~10年、死亡させれば10年以上です。返済は法的な手続きで求めます。
中国の居民身分証を貸与・貸し出し・譲渡すると、警告と200元以下の罰金。他人の身分証を不正使用したり、虚偽申請で得た身分証を使ったりすると200~1000元の罰金または10日以下の拘留です。鉄道乗車券や宿泊など、本人確認が必要な場面で偽造証明書や他人の証明書を使い、情状が重大な場合は拘役・管制などの刑事罰にもなります。
適法な職務の妨害には警告または500元以下の罰金、重大なら5~10日の拘留。警察官への暴力は別の犯罪になり得ます。噛む、平手打ち、蹴る、投げ倒す、物を投げるなどして法的区分の軽微傷以上を負わせる行為などは、3年以下の基本区分の対象です。銃器・規制対象の刃物・車両などで身体の安全を重大に脅かす場合は3~7年。腕を振りほどくなどの一般的な抵抗と暴力襲撃の区別も、引用解釈では示されています。
引用する中国の刑法では、14歳未満の少女との性交は、本人が同意したとしても強姦罪として重く処罰され、基本の刑期区分は3~10年です。12歳未満では年齢を知るべきだったと扱われ、12歳以上14歳未満でも、発育、言動、服装などからその可能性を認識できた場合には、知っていたと判断されるとの説明です。「本当に知らなかった」という例外は厳しく判断されます。
暴行には5~10日の拘留と500~1000元の罰金があり、法的な「軽傷」に達すれば3年以下、「重傷」なら3~10年の刑事罰になります。賠償金は別です。肋骨を3本折った事件では、11万3000元を支払って和解したことなどから不起訴に。一方、相手の橈骨を折り、賠償しなかった別の事件では10か月の刑となりました。
育てられない場合に、正式な養子縁組という道があります。中国では民政部門への登録によって養子関係が成立します。私的に引き渡し、特に不法な利益を目的に金を受け取ると、児童売買として5年以上の刑の対象になり得ます。一方、養育義務があるのに放置し、情状が悪質な場合は遺棄罪として5年以下などの刑事罰になります。
架空の事故や損害の水増しによる保険金請求は、保険詐欺罪になり得ます。比較的大きい額の区分は5年以下と1万~10万元の罰金。鑑定、証言、財産評価などで故意に偽の証明を出し、詐欺を助けた人も共犯になります。安徽省宣城市の事件では8人が2~4年の刑と各1万元の罰金を受けました。
中国の引用条例では、生体臓器を受け取れるのは提供者の配偶者、直系血族、三代以内の傍系血族に限られ、売買は禁止されています。北京の事件では、腎臓を売った人が受け取ったのは2万~2万5000元なのに、受け手側は18万~22万元を払っていました。違法所得は没収され、取引額の10~20倍の罰金の対象にもなります。摘出後の健康上の負担は1章35項で扱っています。
中国の引用条文の基本区分は10~15日の行政拘留で、5000元以下の罰金を追加できるとされています。比較的軽い場合に限り、5日以下の拘留または1000元以下の罰金です。さらに、梅毒や淋病などの重い性感染症があると知りながら売買春を行う場合は、5年以下などの刑事罰の対象になります。