一律の健診セットで病気を防ごうとせず、年齢・性別に合う根拠のある検診を受ける
定期的な一般健康診査を受けても、受けない人と全死亡、心血管死亡、がん死亡は変わりませんでした。年齢や性別に合った、根拠のある検診を選びます。中国では 35 歳以上は年 1 回の無料血圧測定、65 歳以上は年 1 回の無料健診を利用できます。
必要なこと
費用はかからず、中国で年数百〜数千元の健診セット料金を節約できます。代わりに、何をどれくらいの間隔で受けるべきか、自分で覚えておく必要があります。
期待できること
Cochrane の 2019 年更新レビューは 17 件のランダム化比較試験を採用しました。全死亡の統合は 11 試験、233,298 人、死亡 21,535 件で、一般健康診査群と対照群は RR 1.00(95% CI 0.97–1.03)でした。RR はリスク比で、1 は両群に差がないことを示します。心血管死亡は 9 試験、170,227 人、6,237 件で RR 1.05(95% CI 0.94–1.16)、がん死亡は 8 試験、139,290 人、3,663 件で RR 1.01(95% CI 0.92–1.12)と、どちらも差を確認できません。著者は一般健康診査が有益である可能性は低いと結論しています。中国の国家基本公共衛生サービスは、35 歳以上の常住住民に年 1 回の無料血圧測定、65 歳以上に年 1 回の無料健診を提供します。後者には身体診察、血算、尿検査、空腹時血糖、心電図が含まれます。肝機能は AST、ALT、総ビリルビン、腎機能は血清クレアチニンと血中尿素、脂質は総コレステロール、中性脂肪、LDL・HDL コレステロールを調べ、肝臓・胆嚢・膵臓・脾臓の腹部超音波も行います(中国全国)。
適用条件と注意点
見直すのは毎年のセットを病気予防の手段と考えることで、あらゆる検査をやめる話ではありません。中国の 35 歳以上の年 1 回の血圧測定と 65 歳以上の年 1 回の健診は公的サービスで、自己負担は不要です。理由のある検査は受けます。血圧・血糖・B 型肝炎は第 1 章の項目 7・8・14、乳がん・子宮頸がん・大腸がんは17・18・19、ピロリ菌・低線量 CT は23・24、高リスク行動後の検査は31に、開始年齢と間隔を記しています。勤務先が手配して他者が費用を負担する健診は受け、見直すのは自費のセット購入や項目の追加です。慢性疾患がある人、症状がある人、医師が病状に応じて指示した検査は、検診ではなく診療なので対象外です。セットに多い根拠の乏しい項目は腫瘍マーカーや全身画像検査です(項目 7)。無症状の高尿酸値は項目 19、痛みのない胆嚢結石は項目 20を参照してください。Cochrane が採用した試験の多くは、もともと受診しやすい高所得国で行われており、医療資源が乏しい地域へそのまま当てはめるべきではありません。
研究と参考資料
Krogsbøll LT, Jørgensen KJ, Gøtzsche PC (2019). General health checks in adults for reducing morbidity and mortality from disease. Cochrane Database of Systematic Reviews, 1, CD009009. https://doi.org/10.1002/14651858.CD009009.pub3。国家衛生計画生育委員会(2017)。国家基本公共衛生サービス規範、第 3 版(高齢者健康管理、高血圧患者健康管理)。https://www.nhc.gov.cn/ewebeditor/uploadfile/2017/04/20170417104506514.pdf