健康と長寿ヒント 24 · 約 2 分
喫煙量の多い人は、毎年 1 回低線量胸部 CT を受ける
根拠の等級 A費用対効果:高い
ひとことで言うと
対象条件に当てはまる喫煙者が毎年低線量 CT を受けると、胸部 X 線だけの場合より肺がん死亡リスクが 20%、全死亡リスクが 6.7% 下がりました。代わりに疑わしい所見による再検査と、その間の不安が生じます。
お金少額の費用
時間すぐできる
努力無理なくできる
必要なこと
中国で 1 回 200~400 元、検査は 10 分ほどです。偽陽性だった場合の再検査と、結果が分かるまでの不安も負担に含まれます。
期待できること
米国 NLST 無作為化試験の 53,454 人は、55~74 歳、喫煙歴 30 パック年超で、禁煙後 15 年以内の人でした。パック年は喫煙量の単位で、1 日 1 箱を 1 年吸うと 1 パック年です。低線量 CT 群では胸部 X 線群より、肺がん死亡率が相対的に 20.0% 低下しました(95% CI 6.8~26.7)。全死亡率の相対的低下は 6.7%(95% CI 1.2~13.6)でした。
適用条件と注意点
対象は高リスクの喫煙者に限ります。同じ試験では低線量 CT 群の 24.2% に疑わしい所見があり、その 96.4% は実際にはがんでない偽陽性でした。原文は、非喫煙者が受けることを「お金を払って不安を買う」ことだと表現しています。
研究と参考資料
National Lung Screening Trial Research Team (2011). Reduced Lung-Cancer Mortality with Low-Dose Computed Tomographic Screening. New England Journal of Medicine. https://doi.org/10.1056/NEJMoa1102873