健康と長寿ヒント 20 · 約 4 分

飲酒を減らすか、飲まない

根拠の等級 A費用対効果:高い議論あり
ひとことで言うと

純アルコールが週 100 g を超えると、量が多いほど寿命が短くなります。100 g はビール約 2.5 L です。40 歳で週 100~200 g の人は約半年、200~350 g は 1~2 年、350 g 超は 4~5 年短くなりました。健康全体で考えると、飲まないことが最も有利です。

お金お金をかけずに
時間すぐできる
努力少し頑張る

必要なこと

お金と時間を節約できます。社交の場で断る気まずさが難しい点です。

期待できること

83 の前向き観察研究、現飲酒者 60 万人の統合で、死亡リスクが最も低かったのは週 100 g 以下でした。これはアルコール 5% のビール約 2.5 L、または 40 度の中国白酒約 300 mL に相当します。40 歳で週 100~200 g の平均余命は約 6 か月、200~350 g では 1~2 年、350 g 超では 4~5 年短くなりました。三つとも原著は寿命年で報告しています。GBD 2016 は各種の健康損失を合わせ、最もリスクの低い量を週 0 杯としました。研究デザインの偏りを調整した別の統合では、生涯非飲酒者に対して 1 日 1.3~24 g は約 7% 低い値(RR 0.93)でしたが有意差はなく、45~64 g は約 19% 高く(RR 1.19)、65 g 以上は約 35% 高くなりました(RR 1.35)。

適用条件と注意点

議論があります。「少量は有益」とする 34 追跡研究の統合は、全死亡率が最大 17~18% 低く、男性 1 日 4 杯以下、女性 2 杯以下の範囲で飲酒量が多いほど低いと報告しました。反対側は、非飲酒群に病気でやめた人や元来不健康な人が混じると指摘します。これを調整した統合では防護効果は消え、GBD も 0 を最も安全としました。原文の慎重な読み方は、少量の飲酒が寿命を明らかに縮めるとはいえないが、多量は確実に害し、「健康のために飲み始める」根拠はないというものです。減らし方は項目 22。毎日飲む人が自己判断で急にやめる危険については項目 21を参照してください。

研究と参考資料

Wood AM ほか (2018). Risk thresholds for alcohol consumption: combined analysis of individual-participant data for 599 912 current drinkers in 83 prospective studies. Lancet. https://doi.org/10.1016/S0140-6736(18)30134-X;GBD 2016 Alcohol Collaborators (2018). Alcohol use and burden for 195 countries and territories, 1990–2016: a systematic analysis for the Global Burden of Disease Study 2016. Lancet. https://doi.org/10.1016/S0140-6736(18)31310-2;Zhao J ほか (2023). Association Between Daily Alcohol Intake and Risk of All-Cause Mortality: A Systematic Review and Meta-analyses. JAMA Network Open. https://doi.org/10.1001/jamanetworkopen.2023.6185;Di Castelnuovo A ほか (2006). Alcohol dosing and total mortality in men and women: an updated meta-analysis of 34 prospective studies. Archives of Internal Medicine. https://doi.org/10.1001/archinte.166.22.2437(異なる立場の研究)。