人間関係と家族ヒント 16 · 約 3 分

リハビリは適切な医療機関で。量や開始時期は専門職と決める

根拠の等級 A費用対効果:標準議論あり
ひとことで言うと

家へ戻り、寝たまま自然回復を待つだけにしないことです。脳卒中では、多職種による組織的なケアで、1年後に生存し自宅で暮らす人が増えました。一方、発症24時間以内から活動を早く・頻繁に・多量に行う試験では、3か月後の結果がかえって悪くなりました。多いほどよいとは考えず、時期と量をリハビリ科や療法士と決めます。

お金多めの費用
時間継続的な時間が必要
努力継続が必要

必要なこと

入院リハビリは原文の目安で1日数百元、自己負担は地域や制度によります。月単位の時間と、毎日の地道な練習が必要です。

期待できること

Cochraneレビューは29試験、5902人を対象に、組織的な入院脳卒中ユニットケアと他のケアを比較しました。最終追跡時点、中央値1年で、不良転帰(死亡、障害、施設ケアが必要)のオッズ比は0.77、95%信頼区間0.69~0.87、死亡は0.76、0.66~0.88、死亡または他者への依存は0.75、0.66~0.85で、根拠の質は中等度でした。絶対数では100人あたり生存が2人、自宅生活が6人、自立生活が6人多いという推定です。一方AVERTは5か国56の急性期脳卒中ユニットで2104人を、通常ケアと通常ケア+超早期高用量活動へ無作為に割り付けました。3か月時点の良好な転帰(修正Rankin尺度0~2)は超早期群480人、46%、通常群525人、50%。調整オッズ比0.73、95%信頼区間0.59~0.90、P=0.004でした。死亡は88人対72人、オッズ比1.34、0.93~1.93、P=0.113で、明確な差は出ていません。

適用条件と注意点

議論のある点:どちらも脳卒中の研究で、脊髄損傷、切断、熱傷などへの適用は外挿です。AVERTは「早ければ早いほど、強ければ強いほどよい」を否定する結果で、早期活動全般が無意味という結果ではありません。原文は両群の大多数が24時間以内に離床したと説明していますが、その割合はここでは再検証していません。重要なのは、早期活動の有無だけでなく頻度・総量などを比較した点です。施設は「リハビリ」の看板だけでなく、リハビリ医学科、専任療法士・作業療法士の体制を確認します。医療機関間の紹介と自己負担基準は24章1項、地域のリハビリ・補助具はこの章の7項へ。

研究と参考資料

Langhorne P, Ramachandra S; Stroke Unit Trialists' Collaboration(2020)Organised inpatient (stroke unit) care for stroke: network meta-analysis. Cochrane Database of Systematic Reviews, 4:CD000197. https://doi.org/10.1002/14651858.CD000197.pub4;AVERT Trial Collaboration group(2015)Efficacy and safety of very early mobilisation within 24 h of stroke onset (AVERT): a randomised controlled trial. Lancet, 386(9988):46–55. https://doi.org/10.1016/S0140-6736(15)60690-0