時間とエネルギーヒント 10 · 約 2 分

定期的に人と会う時間を健康のために確保し、つらいときだけ連絡する習慣にしない

根拠の等級 A費用対効果:標準議論あり
ひとことで言うと

人との関わりが少ない人、孤独を感じる人、独居の人は、追跡期間中の死亡と関連していました。死亡のオッズはそれぞれ約3割、約4分の1、約3割高く、65歳未満で関連がより強い結果でした。ただし観察研究なので、もともと体調の悪い人ほど独居になりやすい可能性もあります。

お金少額の費用
時間少し時間が必要
努力少し頑張る

必要なこと

少しの費用と、会う時間が必要です。気分のよいときにも、自分から誘う必要があります。

期待できること

70件の前向き研究、計340万人、平均追跡7年をまとめたメタ解析です。社会的孤立、孤独感、独居はいずれも死亡の増加と関連しました。年齢や健康状態などを調整した加重平均オッズ比は、社会的孤立1.29、孤独感1.26、独居1.32でした。原文ではこれを、同期間の死亡が約3割、約4分の1、約3割多いと平易に説明していますが、数値そのものは確率比ではなくオッズ比です。3つの関連の大きさは近く、65歳未満では高齢者より強い関連がみられました。

適用条件と注意点

議論のある根拠です。無作為に介入を割り付けた試験ではなく、人を追跡した関連なので、因果の向きは分けられません。体調の悪い人ほど独居になり、交流が減ることも考えられます。著者らは社会的つながりを喫煙や肥満と同程度の健康要因と捉えていますが、交流を増やせば死亡率が下がるとランダム化試験で証明されたわけではありません。第3章の「消耗する人間関係を減らす」と矛盾はしません。負担になる関係を減らしながら、元気を取り戻せる関係を残すということです。

研究と参考資料

Holt-Lunstad J, Smith TB, Baker M, Harris T, Stephenson D (2015). Loneliness and social isolation as risk factors for mortality: a meta-analytic review. Perspectives on Psychological Science, 10(2), 227-237. https://doi.org/10.1177/1745691614568352