家計では負担しきれない損失に保険を使い、小さな損失は緊急資金で賄う
保険料のすべてが保険金として戻るわけではなく、一部は保険会社の経費と利益になります。保険に適するのは、大病、運転中に人を負傷させる事故、家計を支える人の死亡など、まれでも一度起きれば自力で払えない損失です。貯蓄で賄える小さな損失は緊急資金で対応します。
必要なこと
費用はかかりません。家族に起こり得る大きな損失を洗い出し、貯蓄で賄えないものを選びます。30 分ほどの作業です。
期待できること
保険会社が受け取る保険料のうち、保険金として支払われるのは一部で、残りは販売・運営費や利益になります。中国では個人向け短期健康保険を扱う会社に、半年ごとの「総合支払率」の公式サイト掲載を義務付けています。大まかには保険料に対する保険金支払いの割合で、会社のサイトで調べられます。そのため、ある損失について保険を買う行為は長期平均では少し割高になる代わりに、家計を破綻させ得る一度の大出費を毎年の小額に分散するものです。損失が小さく、自力で負担できるほど、この交換の利点は小さくなります。この基準から本書が挙げるのは、第 7 章の項目 20の 1 年契約の医療保険、車を持つ人向けの本章の項目 26の第三者賠償責任保険、海外渡航者向けの第 21 章の項目 4の海外医療補償、収入に頼る家族がいる人向けの本章の項目 41の定期生命保険です(中国全国、2021 年以降)。
適用条件と注意点
どの保険が得かを計算できる公式数値はなく、選ぶ基準を示しているため等級は C です。画面破損保険や航空便遅延保険など、数百元の損失を自力で払えるなら、この基準では加入を省けます。重大疾病保険は病気で働けない数年間の収入を補うものと位置付けられ、1〜2 年の休業を貯蓄で賄える人は見送る選択もできます。公的な基本医療保険は社会保険であり、この基準で取捨選択せず加入します(第 7 章の項目 9)。小さな損失に備える緊急資金は本章の項目 27を参照してください。受益者は自分と家族です。
研究と参考資料
中国銀行保険監督管理委員会弁公庁(2021)。短期健康保険業務の適正化に関する通知(銀保監弁発〔2021〕7 号、総合支払率を半年ごとに会社公式サイトで開示)。https://www.gov.cn/zhengce/zhengceku/2021-01/12/content_5579193.htm