健康と長寿ヒント 12 · 約 3 分

高血圧・脂質異常症の薬は医師の指示どおり続け、自己判断でやめない

根拠の等級 A費用対効果:高い
ひとことで言うと

血圧が 10 mmHg 下がると死亡リスクは約 13%、脳卒中は約 27% 下がります。スタチンで LDL コレステロールを 1 単位下げると死亡リスクは約 1 割下がります。定期的に服薬する人は飲み忘れの多い人より死亡リスクが 3~4.5 割低くなっています。

お金少額の費用
時間すぐできる
努力少し頑張る

必要なこと

中国の集中調達による降圧薬やスタチンは月数元~数十元です。1 日 1 回の服用に大した時間はかかりません。調子がよくてもやめずに続けることが難しい点です。

期待できること

複数の無作為化試験の統合では、収縮期血圧、つまり高い方の血圧が 10 mmHg 下がると、死亡リスクは約 13%(RR 0.87)、主要心血管イベントは約 20%(RR 0.80)、脳卒中は約 27%(RR 0.73)、心不全は約 28%(RR 0.72)下がりました。スタチンで低密度リポタンパク・コレステロール(LDL)が 1.0 mmol/L 下がると、死亡は約 10%(RR 0.90)、主要血管イベントは約 22%(RR 0.78)減りました。別の観察追跡研究の統合では、指示された量の ≥80% を服用する人は飲み忘れの多い人より、スタチンで約 45%(RR 0.55)、降圧薬で約 29%(RR 0.71)、死亡リスクが低くなりました。

適用条件と注意点

医師が服薬を必要と判断した人だけが対象で、健康な人が飲む必要はありません。服薬継続の数字は観察研究で、続ける人は他の生活行動も整っている可能性があり、利益を大きく見積もりがちです。前の二つの無作為化試験の数字の方が確かです。血糖管理を独立項目にしていないのは、さらに低くすることの全死亡率への利益が、血圧や脂質ほど一致していないためです。

研究と参考資料

Ettehad D ほか (2016). Blood pressure lowering for prevention of cardiovascular disease and death: a systematic review and meta-analysis. Lancet. https://doi.org/10.1016/S0140-6736(15)01225-8;Cholesterol Treatment Trialists' (CTT) Collaboration (2010). Efficacy and safety of more intensive lowering of LDL cholesterol: a meta-analysis of data from 170 000 participants in 26 randomised trials. Lancet. https://doi.org/10.1016/S0140-6736(10)61350-5;Chowdhury R ほか (2013). Adherence to cardiovascular therapy: a meta-analysis of prevalence and clinical consequences. European Heart Journal. https://doi.org/10.1093/eurheartj/eht295