人間関係と家族ヒント 4 · 約 3 分

関係の良し悪しは、相手の条件より、その関係で自分がどう感じるかで見る

根拠の等級 A費用対効果:標準
ひとことで言うと

関係の質を最もよく示すのは、相手の条件より自分の実感です。相手は真剣に向き合ってくれるか、自分を評価してくれるか、争いが多いかなどです。自分の実感は、相手の報告より 2~4 倍予測に役立ちました。ただし、この先関係が良くなるか悪くなるかは、どの質問票でもほとんど予測できませんでした。

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必要なこと

無料で、時間もわずかです。相手に求める条件のリストをいったん置き、一緒に過ごす過程を見るよう視点を変えます。

期待できること

29 の研究室による 43 件のカップルの縦断データを、機械学習で分析しました。縦断とは、同じカップルを追いかけて記録することです。関係の質をよく予測したのは、相手のコミットメントや感謝を感じること、性的満足、相手も満足しているという実感、対立など、当事者がその関係について感じていることでした。個人の特性では、生活満足度、否定的な感情、抑うつ、回避型愛着、不安型愛着の予測力が強くなりました。関係に関する項目は、調査開始時に最大 45%、終了時に最大 18% の分散を説明しました。分散とはカップルごとの関係の質の違いで、45% はそのうちこれらの項目で説明できる部分です。本人の回答の予測力は、パートナーの回答の 2~4 倍でした。本人が報告する関係への実感に、個人差やパートナーの報告を追加しても、予測力は増えませんでした。

適用条件と注意点

同じ研究では、研究期間中に関係が改善するか悪化するかを、どの自己評定項目の組み合わせでもほぼ予測できませんでした。今の関係を判断するには条件リストより自分の実感が役立ちますが、将来まで読めるわけではありません。感情面の支えと関係の質も同じテーマで、この項目では具体的な指標を挙げています。

研究と参考資料

Joel S, Eastwick PW, Allison CJ, et al. (2020). Machine learning uncovers the most robust self-report predictors of relationship quality across 43 longitudinal couples studies. Proceedings of the National Academy of Sciences, 117(32), 19061-19071. https://doi.org/10.1073/pnas.1917036117