人間関係と家族ヒント 15 · 約 2 分

感情面の支えが「あるか」だけでなく、関係の質を見る

根拠の等級 B費用対効果:標準議論あり
ひとことで言うと

結婚生活の質が高い人ほど健康な傾向がありますが、関連は弱く、食生活などの習慣と健康の関連に近い規模です。何度かの対立や数か月の生活を通して見ましょう。悪い結婚生活が結婚しないことより健康に悪いかは、直接比較したデータがありません。

お金お金をかけずに
時間少し時間が必要
努力少し頑張る

必要なこと

無料です。結婚前に何度かの対立と数か月の付き合いを通して関係の質を確かめます。条件リストだけで判断しないことが必要です。

期待できること

126 論文、7.2 万人超のメタ分析で、婚姻の質と良好な健康の関連が示され、効果量 r は 0.07~0.21 でした。r は二つの事柄が一緒に変化する程度で、0 は関連なし、1 は完全な一致を表します。死亡リスクとの関連は r = 0.11、対立時の心血管反応は r = −0.13 でした。食生活などの健康行動と健康の関連と同程度です。性差を明示的に検定した研究では、ほぼ男女差がありませんでした。心血管分野のレビューも、婚姻への不満や関係の質が心血管リスクと有意に関係するとしています。

適用条件と注意点

議論があります。関連自体が弱く、一部の結果には出版バイアスがあります。多くは一時点だけの調査で因果の向きがわからず、Robles の原著もこうした限界を示しています。本章では「質の低い婚姻」と「未婚」の死亡率を直接比べるメタ分析を見つけられていません。「悪い結婚は結婚しないより悪い」は現時点では推論であり、数字で示された結論ではありません。

研究と参考資料

Robles TF, et al. (2014). Marital quality and health: a meta-analytic review. Psychol Bull 140(1):140–187. https://doi.org/10.1037/a0031859;Dhindsa DS, et al. (2020). Marital status and outcomes in patients with cardiovascular disease. Trends Cardiovasc Med 30(4):215–220. https://doi.org/10.1016/j.tcm.2019.05.012