普通のかぜで、医師に抗菌薬を求めない
普通のかぜに抗菌薬を飲んでも、飲まない場合より早く治るとは示されていません。成人では副作用のリスクが2倍以上になりました。膿のような鼻水が出ていても、10日未満の場合には、抗菌薬の明確な利益は示されていません。
必要なこと
無料で、不要な薬代も節約できます。
期待できること
Cochraneの系統的レビューは、かぜに関する6件の無作為化試験、1,147人をまとめました。抗菌薬とプラセボでは、改善しない、または症状が持続する割合に明確な差はありませんでした(RR 0.83、95%信頼区間0.60〜1.14、統計学的に有意ではない)。有害反応のリスクはプラセボ群の1.8倍でした(95%信頼区間1.01〜3.21)。成人では2.62倍(1.32〜5.18)で、小児では増加が確認されませんでした(0.91、0.51〜1.63)。膿性鼻汁が10日未満続く急性化膿性鼻炎でも、明確な利益は示されず(RR 0.73、0.47〜1.13)、有害反応は増えました(RR 1.46、1.10〜1.94、約46%増)。著者らは、どちらの状態にも抗菌薬を日常的に使うことを勧めていません。
適用条件と注意点
この版は2025年に再公表されていますが、抄録では文献検索の終了時点が2013年とされています。中国では抗菌薬は処方薬で、薬局では処方箋に基づいて販売する必要があります。家庭に残っている抗菌薬も自己判断で飲まないでください。効果を「中」としたのは、この項目で直接防ぐのが死亡ではなく有害反応だからです。
研究と参考資料
Kenealy T, Arroll B (2025). Antibiotics for the common cold and acute purulent rhinitis. Cochrane Database of Systematic Reviews, 11:CD000247. https://doi.org/10.1002/14651858.CD000247.pub4