分娩時の鎮痛を希望するなら相談する。硬膜外鎮痛は帝王切開を増やさないという根拠がある
いわゆる無痛分娩では、腰からの硬膜外鎮痛で陣痛の痛みを和らげます。他の鎮痛法より効果が高く、帝王切開や長期の腰痛を増やすとは示されていません。「受けると一生腰が痛む」という話で諦める必要はありません。中国では独立した料金項目も整備され、提供を促す方針です。
必要なこと
中国では数百~1,000元超と地域差があります。病院と麻酔科へ事前に提供可能か確認し、自分の希望を伝えます。
期待できること
Cochraneレビューは、硬膜外鎮痛が、硬膜外を用いない方法より痛みの軽減と鎮痛への満足度で優れ、帝王切開リスクと長期腰痛に影響しないと結論づけています。器械分娩の増加も、2005年以降の研究では見られませんでした。中国国家医療保障局は2024年から、産科の医療サービス価格項目で、分娩鎮痛、ドゥーラによる分娩支援、家族の付き添いを独立項目としました。従来は独立した価格項目がなく、病院の提供意欲を抑えていたことが背景です。
適用条件と注意点
長期腰痛や帝王切開が増えるという通説は、引用レビューでは支持されません。一方、実際の副作用には血圧低下、発熱、脚の脱力、排尿困難があり、分娩第1・第2期が長くなることや、オキシトシン使用が増えることもあります。利点と負担を踏まえて選び、うわさだけで断念しないでください。24時間対応の麻酔科医がいるかなど、提供体制は妊婦健診時に確認します。
研究と参考資料
Anim-Somuah M, Smyth RMD, Cyna AM, Cuthbert A (2018). Epidural versus non-epidural or no analgesia for pain management in labour. Cochrane Database of Systematic Reviews, (5), CD000331. https://doi.org/10.1002/14651858.CD000331.pub4;国家医療保障局 (2024). 産科サービス価格項目の再構成による出産しやすい社会への支援。https://www.gov.cn/zhengce/202406/content_6957553.htm