健康と長寿ヒント 3 · 約 3 分

60歳以上、消化管出血の既往、抗凝固薬・ステロイドの服用がある人は、イブプロフェンなどを飲む前に相談する

根拠の等級 A費用対効果:とても高い
ひとことで言うと

イブプロフェン、ナプロキセン、アスピリンなどの鎮痛薬は胃腸に障害を起こすことがあります。高用量の試験では、イブプロフェン使用者の胃腸出血・穿孔などのリスクは、プラセボ群の約4倍でした。高齢者、出血したことがある人、抗凝固薬やステロイドを併用している人、毎日飲酒する人は、リスクが高くなります。

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必要なこと

確認自体にお金はかかりません。医師または薬剤師に一度相談します。

期待できること

これらは非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)と呼ばれ、イブプロフェン、ナプロキセン、ジクロフェナクなどが代表例です。メタ解析は、NSAIDsとプラセボを比較した280件の無作為化試験、計12万4,513人をまとめました。上部消化管の穿孔、閉塞、出血のリスクは、プラセボに比べてイブプロフェンでRR 3.97(95%信頼区間2.22〜7.10、約4倍)、ナプロキセンで4.22(2.71〜6.56)、ジクロフェナクで1.89(1.16〜3.09)でした。これらの薬では、心不全のリスクもいずれもおよそ2倍になりました。米国の規則は、この種の市販薬に胃出血の警告を求めています。特にリスクが高い条件として、60歳以上、胃潰瘍・出血の既往、抗凝固薬・ステロイドの使用、他のNSAIDsの併用、使用中に毎日3杯以上の飲酒、添付文書を超える量や期間の使用、という六つを挙げています。

適用条件と注意点

論文の結論は高用量での使用についてのものです。たまに1〜2日だけ添付文書どおりに服用する場合のリスクは、別の数字として示されていません。総合感冒薬にも同種の成分が入ることがあり、鎮痛薬との併用で重複するため、成分表示を先に確認してください。血栓予防のために低用量アスピリンを長期処方されている人は、自己判断で中止せず、別の鎮痛薬も勝手に追加しないでください。

研究と参考資料

Coxib and traditional NSAID Trialists' (CNT) Collaboration; Bhala N, Emberson J, Merhi A, et al. (2013). Vascular and upper gastrointestinal effects of non-steroidal anti-inflammatory drugs: meta-analyses of individual participant data from randomised trials. Lancet, 382(9894):769-779. https://doi.org/10.1016/S0140-6736(13)60900-9;21 CFR 201.326(a)(2)(iii)(A) Stomach bleeding warning. https://www.ecfr.gov/current/title-21/chapter-I/subchapter-C/part-201/subpart-G/section-201.326