脊髄損傷がある人の突然の激しい頭痛・発汗は、姿勢を起こして衣服を緩め、救急を呼ぶ
脊髄損傷があると、膀胱の充満や服の締め付けを本人が感じにくくても、血圧が急に上がることがあります。突然の強い頭痛や発汗がその兆候です。身体を起こして座れる姿勢にし、きつい服を緩め、排尿に関する問題などを確認しながら、中国では120へ連絡します。
必要なこと
姿勢を起こす、締め付けを緩める、助けを呼ぶという初動に費用はかからず、数十秒で着手できます。
期待できること
この発作は自律神経過反射と呼ばれます。Medline、CINAHL、EMBASE、PsycINFOを検索した系統的レビューは31研究、うち6件のランダム化比較試験を採用しました。発作時の非薬物対応として、直立した姿勢、きつい衣服を緩めること、誘発刺激の除去を挙げています。この三つの根拠は臨床的合意と生理学的データで、レビュー内の第5水準です。血圧上昇が続く場合の薬物管理ではプラゾシンが第1水準、ニフェジピンとプロスタグランジンE2が第2水準と評価されています。予防策は泌尿生殖器関連や手術というよくある誘因を中心とし、多くは第4・第5水準の根拠でした。
適用条件と注意点
現場の三つの対応を直接支えるランダム化試験はなく、合意・生理学的推論が中心のためBです。レビューも多くの対策が非対照研究に依存するとしています。薬の選択・投与は医療者の仕事で、家族が自己判断で降圧薬を飲ませる説明ではありません。仰向けに寝かせると血圧をさらに上げるおそれがあるため、原文は身体を起こす対応を勧めています。家族や介助者も初動を共有し、普通の頭痛として我慢させないでください。
研究と参考資料
Krassioukov A, Warburton DE, Teasell R, Eng JJ; Spinal Cord Injury Rehabilitation Evidence Research Team(2009)A systematic review of the management of autonomic dysreflexia after spinal cord injury. Archives of Physical Medicine and Rehabilitation, 90(4):682–695. https://doi.org/10.1016/j.apmr.2008.10.017