煙感知器を設置する。冬に室内で石炭やガスを使って暖房するなら、一酸化炭素警報器も付ける
正常に働く煙感知器があれば、住宅火災で死亡するリスクが約 6 割下がります。出火時に 4 割の人は眠っており、においだけでは目覚めません。冬に室内で石炭やガスを使うなら、一酸化炭素警報器も追加しましょう。中国では 2018 年に一酸化炭素中毒で 1.15 万人が死亡し、冬の 3 か月ではその約 7 割が自宅で亡くなっています。
必要なこと
中国で煙感知器は 1 個 30~100 元、一酸化炭素警報器は 1 個 50~150 元です。設置後は年に 1 回電池を交換します。
期待できること
米国ノースカロライナ州の住宅火災を後から調べ、死亡が起きた世帯と起きなかった世帯を比較した研究では、正常に作動する煙感知器があると死亡リスクが約 6 割低くなりました。元の値は OR 0.39、95% CI 0.18~0.83 です。米国で 2018~2020 年に居住中の住宅で起きた死亡火災のうち、24% は煙感知器がなく、41% は出火時に住人が眠っていました。中国では 2018 年に一酸化炭素中毒による死亡 11,523 例が報告されました。そのうち自宅で死亡した割合は、12 月 72.59%、1 月 67.42%、2 月 66.48% でした。
適用条件と注意点
B とした理由は、煙感知器の根拠が 1 件の後ろ向きの世帯比較で、無作為化試験ではないためです。一酸化炭素警報器自体が死亡率を下げることを示した研究はありません。こちらの効果は「中毒死が冬と自宅に集中している」ことから推測しています。
研究と参考資料
Marshall SW ほか (1998). Fatal residential fires: who dies and who survives? JAMA. https://doi.org/10.1001/jama.279.20.1633 ; USFA (2022). Fatal Fires in Residential Buildings (2018-2020), Topical Fire Report Series 22(2). https://www.usfa.fema.gov/downloads/pdf/statistics/v22i2.pdf ; You J ほか (2020). Number of Deaths due to Carbon Monoxide Poisoning by Month and by Place of Death — China, 2018. China CDC Weekly. https://doi.org/10.46234/ccdcw2020.008