日中の屋外時間を毎日2時間の目安で確保する。近視発症を減らしたランダム化試験がある
小学1年生に学校で毎日40分の屋外活動を追加した試験では、3年間の新規近視が約4割から約3割になりました。中国国家衛生健康委員会は、日中の屋外活動を1日2時間以上、または週14時間勧めています。曇りの日や、休み時間に外へ出ることも含めます。
必要なこと
無料ですが、宿題やオンライン授業などの間に時間を確保し、毎日続ける必要があります。
期待できること
広州の小学校12校を単位に無作為化し、介入校952人、対照校951人、平均6.6歳の1年生を追った試験です。登校日に40分の屋外授業を加え、家庭でも外で過ごすよう勧めました。3年間の新規近視は、評価対象853人中259人(30.4%)対726人中287人(39.5%)、差−9.1ポイント(95%信頼区間−14.1~−4.1、P<0.001)でした。等価球面度数の変化は−1.42D対−1.59D、差0.17D(P=0.04)で、眼軸長の伸びには有意差がありませんでした(P=0.07)。Dは屈折度数の単位です。中国の「近視予防・管理の主要知識10項目」は、日中2時間以上または週14時間を求め、曇りでも効果があり、午後の高温・強い日差しの時間は避けるとしています。
適用条件と注意点
試験は約6歳から3年間で、差9.1ポイントは全員の近視を防ぐ保証ではありません。原文の「唯一の方法」という断定ではなく、ここでは直接の試験根拠がある方法として紹介します。同じ公式情報は、読み書きの姿勢として目と本を約1尺、胸と机をこぶし1つ、指とペン先を約1寸離すこと、近くを見る20分ごとに20秒以上遠くを見ることも挙げます。学習以外の画面利用は1回15分以内、1日計1時間以内です。屋外時間は体育の授業だけでなく、休み時間に外へ出て立つことも含みます。
研究と参考資料
He M, et al. (2015). Effect of Time Spent Outdoors at School on the Development of Myopia Among Children in China: A Randomized Clinical Trial. JAMA. https://doi.org/10.1001/jama.2015.10803;国家衛生健康委員会弁公庁 (2023). 子ども・青少年の近視予防・管理の主要知識10項目(国衛弁婦幼函〔2023〕278号)。https://www.gov.cn/zhengce/zhengceku/202307/content_6894284.htm