「全員に失敗を見られた」と思ったら、その見積もりを半分にしてみる
恥ずかしい T シャツで部屋に入ると、本人は半数近くがプリントされた人物を言い当てられると思いましたが、実際は 4 分の 1 未満でした。自分がよいと思う T シャツでは、見積もりは実際の 6 倍。会話後も相手からの好意を過小評価しがちです。「みんな覚えている」は半分にしても多いかもしれません。
必要なこと
無料です。緊張したとき、本当に見ていたのかと一度問い直します。
期待できること
実験 1 ではバリー・マニロウの顔の T シャツを着て他の参加者のいる部屋に入り、本人は平均 46% が人物を正答すると予想しましたが、実際は 23% で、予想は 2 倍でした。各回で予想から実測を引いた平均過大評価は 23 ポイント(95% CI 9~38)、観察者が 2 人・3 人だけの二つの回を除くと 27 ポイント(11~43)でした。実験 2 では自分で選んだ好ましい T シャツで、予想 48%、実測 8% の 6 倍でした。別の研究群は見知らぬ人同士の会話、大学新入生のルームメイト、成人のワークショップを調べました。人は会話相手が自分をどれほど好み、会話をどれほど楽しんだかを系統的に低く見積もり、著者はこれを「好意のギャップ」と呼びます。会話時間にかかわらず見られ、新入生同士では数か月続きました。
適用条件と注意点
B なのは少人数の実験室・大学研究で、服装や初対面の会話を扱うためです。同僚のうわさや会議の失言への直接の根拠ではありません。方向とおよその倍率を示すだけで、補正係数として使えません。他人の評価が常に無意味でもありません。面接、口頭試問、考課、健診結果など実際に評価される場面は、必要な準備をします。割り引くのは日常の「みんなが見ている」感覚で、自分の見積もりの偏りを扱うためです。
研究と参考資料
Gilovich T, Medvec VH, Savitsky K (2000). The spotlight effect in social judgment: An egocentric bias in estimates of the salience of one's own actions and appearance. Journal of Personality and Social Psychology, 78(2), 211–222. https://doi.org/10.1037/0022-3514.78.2.211;Boothby EJ, Cooney G, Sandstrom GM, Clark MS (2018). The Liking Gap in Conversations: Do People Like Us More Than We Think? Psychological Science, 29(11), 1742–1756. https://doi.org/10.1177/0956797618783714